白いジャージ8~先生と熱い想い~
私は自分でも驚くようなことをしていた。
ベランダから隣の声を聞こうとしたり、先生の車を覗きこんだり、ストーカーのような行為をしていた。
憎まれて当然なことをしたのに、新垣先生も奥さんも私を憎むどころか、同情して・・・・・・心配してくれていた。
バカじゃないの?
どうしてそんなにお人よしなの?
私はやっと言うことができた。
「好き」だと。
私が悪いのに、どうして先生が謝るの?
どうして・・・・・・怒らないの?
やっぱり、先生は昔のまま。
新垣先生のままだった。
「気付いてやれなくてごめん」なんて・・・・・・
いい人すぎんだよ。
あきらめるのがもったいなくなるじゃん。
でも・・・・・・
好きだから、あきらめる。
新垣先生を困らせたくないから、これで終わりにする。
先生の愛している奥さんのことも苦しめたくないから・・・・・・
終わりにする。
もうスッキリしたから。
真正面からぶつかることができて、私の心はようやく穏やかになれたんだ。