白いジャージ8~先生と熱い想い~
その夜、先生と月を眺めながら語り合った。
アイスコーヒーを持ってベランダへ。
先生のジャージのポケットの中にはチョコレート。
「俺達、どうして結婚したのかな」
夜空にはたくさんの星が輝いていた。
薄い雲が月を隠していたけど、すぐに姿を現すことを知っている。
私も先生も何年も月ばかり見ているから。
「どうしてかな。でも、結婚したくてしたくて仕方がなかった」
「そうだな。俺もだよ」
改めてそう言われると胸が熱くなってしまう。
結婚したいと思っているのは私だけだと思っていた。
先生は、私の為に結婚したかったのかなって思ってたんだ。