白いジャージ8~先生と熱い想い~







「いろんなこと想像したよ。俺」




「どんなこと?」




「ん?直と結婚したら、朝食はご飯かな、パンかな?とか」




「嘘~!私だけじゃなかったんだ」






先生は朝はコーヒーって言ってたから、きっとパン派だなって思っていた。




先生はどんなパジャマで寝るのかなとか、寝言とか言うのかなとか・・・・・・







「朝起きた時の直の顔ってどんなんだろうとかな。料理してる直の後ろから抱きしめてやろうかな~って楽しみにしてたよ」





「知らなかったよ。先生もそんなこと想像してたんだね」




「そりゃするよ。言わないけど、いろいろ考えてた。俺が想像していた未来には直しかいなかった。だから・・・・・・自然に結婚を意識し始めた」






先生は、姿を現した月に向かって息を吐く。







「な、お前は知ってるだろ?」


と月に向かって話しかけた。







全部知ってる。




月は、ずっとずっと私と先生の愛を見守り続けてくれていた。




これからも、ずっとね。







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