白いジャージ8~先生と熱い想い~
「俺と直が優勝って戸村達は言ってるけど、俺は微妙だと思うな」
「そうだね。あのカップルには負けちゃうかも・・・・・・」
そう。
隆介君と美亜ちゃんも参加してくれるんだ。
「隆介は、生徒達に人気出そうだろ?」
「そうだね。あのドSな雰囲気とか、ワイルドな髪型とか。でも優しいしねぇ。ライバルだね」
「ちょっと今の直の褒め方にやきもちやいちゃったよ、俺」
「ふふふ。先生の方がずっとずっとかっこいいよ」
私は先生の頬に自分の頬を近付けようと背伸びをした。
先生は腰をかがめて、私の頬に頬を当てた。
「好きだよ」
なんて言ってくれて。
「こんなにみんなが集まるなんて最初で最後じゃないかな。楽しみだな」
「私と先生の大切な人がみんな集まるんだもんね。嬉しいね」
誠人さんと花帆さん、お姉ちゃんと高森さんも文化祭には顔を出してくれる。
もちろん、私のお父さんお母さんもね。
お母さん、泣いちゃうんじゃないかな。
やっと、直の夢が叶ったね、って。
「俺は、本当に結婚して良かったって思ってる」
「私もだよ」
こんな会話も何度目かわからない。
でも、素敵な言葉は何度言い合ってもいいと思うんだ。
ずっとこうしてラブラブな夫婦でいようね。
今日は、誠人さんとお姉ちゃんのおかげで、改めて結婚の意味や、相手の大切さを考えることができた。