白いジャージ8~先生と熱い想い~
今日は、俺と直の大事な仲間達が大集合する。
貴重な一日になりそうだ。
俺は、直に会えるかなと期待しながら校内を歩いていた。
「先生、一緒に回ろう~」
「だ~め。俺は見廻り!」
生徒からの誘いを断りながら、直達を探した。
「新垣先生、そろそろ始まるよ~」
「ん?何?」
生徒に言われて気付くなんて。
文化祭の一大イベント。
ラブラブカップル大会の高校生部門が始まる時間だった。
そうか、直達もそこにいるんだなぁ。
俺は胸を弾ませながら、イベント会場へと向かった。
戸村と宮崎が一生懸命企画したイベント。
ふたりで何度も先生達を説得し、実現することができた。
ファッションショーとカラオケ大会という案も出ていて、本当にギリギリまで決まらなかった。
アイツらふたりの熱意が伝わったのかな。
無事に企画が通り、俺もひと安心だった。
成功しますように。
ふたりの友情の証。
ふたりが俺の為に考えてくれた素敵なイベントだから。
~先生目線END~