白いジャージ8~先生と熱い想い~
「僕が教師として心掛けているのは、常に100%の気持ちでみんなと向き合うこと。でもそれって結構難しい時もある。妻に出会うまで、それができていたかどうかわからない。こうして、結婚してみて感じるのは、妻が僕にくれる愛とか安心感って、何よりも大事で心強いということ。僕は今、本当に100%の気持ちで教師として生きていると思っています。それは、ひとえに妻のおかげです。妻のおかげで強くなりました。心から愛しています」
そんな・・・・・・
そんなこと・・・・・・
泣いちゃうじゃない・・・・・・
って、もう涙が溢れてるよぉ。
「奥さん、泣いちゃいましたよ~。では奥さんからも一言どうぞ」
マイクを向けられて、涙を拭う。
しっかりと見なきゃ。
しっかりと感じなきゃ。
私と先生の人生で、ベスト5に入る素敵な場面なんだよ、今は・・・・・・
「これからもよろしくお願いします」
それだけしか言えなかったけど、先生は隣で嬉しそうに頷いてくれた。
「よくできました」
耳元でそう言って、お尻にポンと手を当てた。
前を見た。
みんなの顔を。
一生忘れないように。
この景色を・・・・・・
私の目に映ったのは、出場を終えた仲間達と、お姉ちゃんカップル、誠人さんカップル、そして・・・・・・大好きなお父さんとお母さんの姿。
大好きな人達。
「それでは、出場者の皆さん並んでください」
みんなでもう一度舞台上に並ぶ。
照れ臭そうに目を合わせて、それぞれのカップルが頭を下げた。
こうして・・・・・・無事に一大イベントが終了した。