白いジャージ8~先生と熱い想い~






たっくんはゆっくり歩いて、ゆかりの横へ。



立ち上がったゆかりの手のひらに、そっと・・・・・・



四つ葉のクローバーを貼りつけた紙を渡した。





「最後になりましたが、おふたりの幸せを心からお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました」






先生が頭を下げた。




すすり泣きがあちらこちらから聞こえた。





最高のスピーチだった。




先生の教え子で良かったと思った。




先生の妻で良かったと・・・・・・心から思った。






「へへ」





照れ笑いを浮かべながら席についた先生に、抱きつきたいと思った。




ぎゅ~ってくっついて、先生の胸の中で泣きたかった。






「先生、お疲れ様」




「おう」






帰ったら、頭なでなでしてあげる。




えらかったねってほっぺにキスしてあげる。




先生、本当に素敵なスピーチだったよ。




大好き。










< 41 / 374 >

この作品をシェア

pagetop