白いジャージ8~先生と熱い想い~
たっくんはゆっくり歩いて、ゆかりの横へ。
立ち上がったゆかりの手のひらに、そっと・・・・・・
四つ葉のクローバーを貼りつけた紙を渡した。
「最後になりましたが、おふたりの幸せを心からお祈り申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。本日は誠におめでとうございました」
先生が頭を下げた。
すすり泣きがあちらこちらから聞こえた。
最高のスピーチだった。
先生の教え子で良かったと思った。
先生の妻で良かったと・・・・・・心から思った。
「へへ」
照れ笑いを浮かべながら席についた先生に、抱きつきたいと思った。
ぎゅ~ってくっついて、先生の胸の中で泣きたかった。
「先生、お疲れ様」
「おう」
帰ったら、頭なでなでしてあげる。
えらかったねってほっぺにキスしてあげる。
先生、本当に素敵なスピーチだったよ。
大好き。