白いジャージ8~先生と熱い想い~
ゆかりへの手紙
―ゆかりへの手紙―
「先生のスピーチ、最高!!」
依子が涙声でそう言った。
「俺達の時よりも真面目でしたね」
と龍が言う。
「二次会だったら、もっといろんな話ができたんだけど。披露宴だから・・・・・・何話していいかわかんなかったよ」
なんて言いながら、ビールを一気飲み。
二次会のスピーチは慣れてるんだって先生は言ってたよね。
披露宴は、親族もいるし、緊張するよね。
「やっと、落ち着いて食えるな」
先生はそう言って、運ばれてきた“鰆のソテーブロッコリーソース添え”を食べた。
「いや、まだ落ち着いていられませんよ」
ニヤリと笑った隆介。
「何だよ。まだ何かあるのか?」
「ふふふ。内緒っす」
意味深な笑みを浮かべた隆介の隣で、美亜もくすくすと笑う。
何だろう。