白いジャージ8~先生と熱い想い~
「何、涙目になってんだぁ?」
空を見上げた私の視界に、先生の顔が入り込む。
「ふふ。いろいろあったなぁって思って」
「そうだな。本当に・・・・・・親の気分だよ」
先生は腕組みをして、空を見上げて息を吐いた。
「好きだよ。せんせ・・・・・・」
口から自然に出てしまった言葉。
先生は空を見つめたまま言う。
「お前の言葉が、俺の力になるんだよ」
いつもなら、俺も好き~って言う先生なのに、今日はちょっと違う。
スピーチ、緊張してるのかな。
「何?もしかして、俺も好きって言って欲しかったぁ?」
といじわるなことを言う。
「そんなこと知ってるもん」
「とか言って・・・・・・言って欲しいんだろぉ?」
さっきまでの真面目な先生はどこへやら・・・・・・
「・・・・・・好き」
私の耳元で、思いっきり甘い甘い声でそう言ってくれた。
わかっていても、やっぱり嬉しい。
何度言われても、何百回言われても、嬉しい。