白いジャージ8~先生と熱い想い~





周りの女の子の視線が気になってしまう。




でも、みんな誰を見ていいのか迷うって顔をしているように見えた。




みんなかっこいいもんね。




歌詞が泣ける。




ずっとあなたを守っていく、みたいな歌詞で・・・・・・






歌い終えて、4人が頭を下げた。




司会の女の人は



「本当にイケメンでしたね~」と頬を赤らめた。






戻って来た先生と龍と隆介君に拍手を送る。





美亜ちゃんはさっきのプロポーズが恥ずかしかったみたいで、下を向いていた。






「隆介、びっくりさせんなよぉ」




先生がそう言うと、隆介君は私の方を見た。




「でも、奥さんにホレ直してもらったと思いますよ」



とニヤっと笑う。





先生は、私の頭にそっと手を乗せた。







「そうなの?直」





「・・・・・・う、うん」







みんなの前だから恥ずかしくて・・・・・・





「そっか。ふふ」






席に着いた先生は、グラスの水を一気に飲み干した。







「先生、かっこよかったよ」



とコソっと耳元で言った。





先生は、


「当たり前だろぉ?」



なんて言って、目を細くして笑った。








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