白いジャージ8~先生と熱い想い~
最後の曲は、ふたりにぴったりの明るい曲だった。
涙で濡れているけど、笑顔いっぱいのゆかり。
本当に本当に・・・・・・
嬉しい!!!!!
おめでとう。
たっくん、これからゆかりのことよろしくね。
ゆかりを泣かせるようなことがあったら、私と先生がすぐに飛んでいくから。
式場の外で待っていたゆかり達はクッキーを配りながら、みんなに挨拶をしていた。
「なおぉぉ」
「ゆかり!!手紙、ちゃんと読めたね!!」
「うんうん!」
「たっくん、ゆかりのことよろしくね」
たっくんは、かっこよく親指を立てて言った。
「任せとけ!俺とゆかりは世界一幸せになるから」
私は先生と顔を見合わせた。
「俺と直が世界一だよな?」
「そうだよね~」
たっくんの力強い言葉はすごく嬉しかった。
ゆかりは幸せになれる。
そう確信した。