白いジャージ8~先生と熱い想い~
「あ、依子達来たよ」
依子家族と、美亜ちゃんと隆介君が到着した。
何度か打ち合わせをしていたけど、最後の確認。
男性陣は先生の周りに集まって、真剣な顔をしていた。
私と依子と美亜ちゃんは、そんな姿を見ながらニヤニヤ。
「いいね、ああいう真剣な姿」
依子はそう言って、虎太郎の頬にキスをした。
美亜ちゃんは、隆介君しか見えていない感じ。
私ももちろん先生しか見えていないんだけど。
「私達も頑張ろうね。サプライズの演出は完璧だよね」
サプライズ好きな私達は、ゆかりとたっくんを驚かせたくて、いろんなことを計画していた。
「あとは、私達はゲームの景品を配るのと、ゆかり達へのメッセージを集めるくらいだよね」
「そうだね。あと、来た人の写真撮るのと・・・・・・」
「あ、シュウマイだ!!」
ゲームのひとつに、シュウマイゲームってのがあるんだけど。
6つのシュウマイの中にひとつだけ辛子が入っていて、それを当てた人に景品。
辛いのを食べたくないけど、景品がもらえるから食べたい、っていう微妙なゲーム。
そのシュウマイを車の中に忘れていた。