白いジャージ8~先生と熱い想い~
「ちょっと取ってくるね」
私は急いで駐車場へ向かった。
エレベーターを降りると、もう何人かの人が来ていて、タバコを吸ったりして時間をつぶしていた。
駐車場にも数人の人がいた。
私達の車の近くに、綺麗な女の人が子供を抱いて、立っていた。
誰だろう・・・・・・
子連れの友達、いたっけ?
そう思いながら、車の中から保冷バッグを取り出した。
「あのっ!!」
背後から声をかけられた。
「すいません。海東卓弥君の結婚式の二次会ってここですか?」
細身で、ショートカットで、瞳が茶色くて、モデルさんみたいに綺麗な人。
「そうですけど。どうかしましたか?」
「あの、これ・・・・・・卓弥君に渡してもらえますか?結婚祝いなんですけど」
「え・・・・・・はい。でも、二次会に参加されないんですか?」
この人・・・・・・誰だろう。
ゆかりから聞いたたっくんの今までの女性関係のことを思い出し、この人は誰なんだろうと必死で考えた。