白いジャージ8~先生と熱い想い~
「直、遅い!!」
「あ、ごめんごめん」
店に戻ると、もう人が集まっていて、依子と美亜ちゃんは写真を撮るのに大忙しだった。
私は、ちょっと待ってと言い、先生の所へ行った。
「先生、ちょっといい?これ・・・・・・駐車場で恵さんから預かったの。たっくんに渡して欲しいって」
「恵って?あの?」
「うん」
「焼き鳥屋でバイトしてたたっくんの元カノだろ?しつこくたっくんに付きまとってた子だよな」
先生は、神妙な顔つきになった。
「すごくいい顔してた。それと、子供は元気ですって伝えて欲しいって。この子が生きているのはたっくんのおかげって言ってた。先生からたっくんに伝えてくれる?」
「おう。わかった。じゃあ、また後で」