白いジャージ8~先生と熱い想い~
「先生、卓弥達準備できたそうです」
背後から隆介が声をかけた。
俺は、控室代わりの荷物置き場で、濃い目のカクテルを飲んでいた。
「お、そうか。わかった」
俺は残りのカクテルを飲み干し、深呼吸をした。
最近ずっとアイツらのことばっかり思い出してしまう。
親心だよ、本当に。
ボロボロになったたっくんの姿を思い出すと、泣けてくる。
よくここまで頑張ったなって、抱きしめたくなる。
恥ずかしいからしないけど。