白いジャージ8~先生と熱い想い~






よく見捨てないでいてくれたよ、中田は。




二度も別れて、よくここまで頑張った。



俺達の二度の別れとは少し違っていた。



俺と直は、お互いのことを考えすぎて、愛し合っているのに別れを選んだ。





たっくんと中田はそうではなかった。



特に二度目の別れは、本当にもう無理だと俺は思ったよ。





中田しか、たっくんを許せなかったと思うんだ。



中田、本当におめでとう!







そして・・・・・・今まで俺達のこと、いつも見守っていてくれてありがとう。





高校3年の終わり。



進路相談で中田と二人で話した時、中田が言った。



“直が先生といろいろ話せない分私が話してあげる”って。



直はすごく喜んでいたっけ。



“ゆかりから聞いたよ。先生、今朝コーヒーこぼしたんでしょ”




なんて電話してきたこともあったな。






中田がいてくれたから。



俺と直はお互いを近くに感じられた。



いつもいつも、ありがとな。




直のこと、支えてくれて。





直の一番の親友として、これからも頼むな・・・・・・










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