白いジャージ8~先生と熱い想い~
岡田先生は口数の少ないぶっきらぼうな先生だった。
こんなに素敵な手紙を書いてくれたんだ。
中学時代のたっくんが目に浮かんだ。
ちょっと悪ぶったたっくん。
でも、人気者で。
かわいい顔して“遅刻しちゃった”って笑ってたんだろうな。
たっくんは、泣きそうな顔を手で隠した。
ゆかりは隣で泣いていた。
素敵な手紙。
たっくんは昔から変わっていないんだね。
ゆかりが言ってたんだ。
“たっくんの昔ってどんなだったんだろう”って。
たっくんの昔を知っている友達がいないから全然わかんないんだって。
だから、先生と話して、中学へ行くことにしたんだ。
昔を知りたい気持ちはすごくよくわかるもん。
私も知りたい。
先生の子供時代、学生時代・・・・・・
教師になりたての頃・・・・・・
どんな“先生”だったのかなって。