白いジャージ8~先生と熱い想い~
「俺さ・・・・・・実は、泣きそうで。昨日からおかしいんだよ。スピーチどころじゃなくて・・・・・・」
先生・・・・・・
そうだったんだ。
「嬉しくてさ。本当に。中田もたっくんも本当に大事な存在だから。スピーチ考えなきゃいけないのに、考えると泣きそうなんだ。ちゃんとスピーチできるかどうか・・・・・・」
先生はせっかく整えた髪をぐしゃっとして、頭を抱えた。
「大丈夫だよ。先生なら大丈夫。泣いてもいいんだよ。先生の言葉は魔法の言葉だから、ちゃんと伝わる」
乱れた先生の髪に触れる。
少し涙目で私を見つめる先生がとても愛しくて、ぎゅっと抱きしめた。