白いジャージ8~先生と熱い想い~
「晴美先生、今までありがとう。卒業するのは寂しいです。学校にお母さんがいるみたいでした。晴美先生が大好きです」
とゆかりの手紙を読み上げた。
「ものすごく嬉しくてね。
この手紙を読んで泣いたことを思い出しました。
お母さんのような存在になれたなんて。
子供にとって学校って楽しい場所でもあるけど、不安もたくさんある。
だから、子供が安心できる場所でありたいといつも思っていました。
だからね、この言葉はすごく嬉しかったし、勇気をもらえた。
これからの自分の目標が見えた気がしたのよ」
涙ながらに山岡先生は言った。
「だって・・・・・・晴美先生・・・・・・いつも・・・・・・うぐ・・・・・・」
泣き出すゆかりの肩を抱き、
「わかったから。大丈夫よ」
と声をかけた。
ふたりにしかわからないふたりの記憶。
素敵な時間をいっぱい過ごしたんだろうな。