白いジャージ8~先生と熱い想い~
「それでは、最後になりましたが・・・・・・」
ここから、たっくんのサプライズ。
こっそりゆかりに手紙を書いてきてもらった。
そして、たっくんからの要望で、ゆかりへの歌のプレゼントもあるんだぁ。
「たっくんどうぞ」
たっくんが立ち上がり、ゆかりはキョトンとした表情でたっくんを見上げた。
たっくんは、ゆかりの肩にそっと手を置いてから、マイクの方へと歩いた。
「え~、本日は俺達の為にこんなにもたくさんの方にお集まり頂きまして・・・・・・本当にありがとうございます。今日のこと、絶対に忘れません」
たっくん、イイ男になった。
素敵だよ。
「ゆかりに手紙を書いてきたので、ここで読ませてください」
会社の先輩らしき人がヒューヒューと口を鳴らした。
ゆかりはハンカチで口元を押さえていた。
泣く準備、万端だね。
私も依子も美亜ちゃんも、ハンカチを手に握りしめた。