禁断ノ遊ビ
零―禁断ノ遊ビ
私の住んでいる村にはある掟がある。
村の偉い人に選ばれたら危険な遊びをしないといけない。
呼ばれる法則も内容も分からない。ただ危険な、危険と称される遊び。
それに今回、私が選ばれた。
「……雛」
「大丈夫だよ。椿くん」
心配そうに眉を下げる椿くんに言ったのだけれど、本当は自分に言い聞かせていた。
怖いけれど、大丈夫。きっと、きっと……。と。
けれど、私は何もかもを甘く見過ぎていたんだ。人の本質は計り知れないのだ。
【禁断ノ遊ビ】