禁断ノ遊ビ
薄暗い道を歩く。二人して一点、出口を求めて。
「雛、大丈夫?」
時折私の動かない足を気遣ってそう聞いてくれるも、私は大丈夫だと言う。
本当は、歩いていれるのが不思議なくらい痛いし、歩かなくていいなら歩きたくない。それで椿くんを巻き込んでしまえるならしまいたいとさえ思っている。
でも、それが出来ないのは私のせいで既に巻き込んでしまっている椿くんに、どうしようもない罪悪感を感じているから。
もうこれ以上は巻き込んではいけない。
「別れ道……どっちだ……?」
「……こっち、まだ行った事ない。と、思う」
「ん、分かった」
椿くんは気付いてるのかな?このおかしな状態に。