禁断ノ遊ビ
壱―常識ヲ脱シタ異常
side×雛
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閉ざされていた瞳を開ければ、当たり前に知らない場所。
普通に考えて偉い人……柊様の屋敷だろう。
広い畳の部屋に一人、私は居た。誰もいない。音も何も無い。
何だか落ち着かなくて辺りを見渡した。
私の目の前は襖、右手も襖、左手も襖、後ろは押入れ。私の家なんかよりも何倍も広いだろう。
後ろからまた前を向こうとした時、視界の左端に何かが映った。
その何かは分からない。だけど先ほどまで開いていなかったのに数センチ、襖が開いているのだ。
不思議に思い、恐る恐る開いた隙間の一直線上まで数歩ずれる。
と。
「っ!?」
見えたのは赤。
赤い、目。