禁断ノ遊ビ


廊下の角から出てくるんじゃないかという緊張感。背後から襲ってくるかもしれない恐怖。あるいは、既に見つかっているかもしれない危機感。

どれをとってもおかしくないほどに、僕の体からは感情に呼応する現象が起きていた。

嫌な汗に、過呼吸寸前の呼吸。体の節々も痛く感じる程だ。


「雛……」


何処にいるんだ。と不安になりながら進む廊下は長くて冷たくて、無限回廊に行き当たったような気分だった。

これまで、幾つもの部屋を開けてきたが全てが全て空の箱。合わせて玄関には着けそうにもない。

最も、行った所で窓と同じようで開かない可能性の方が高く思え……

ギィ――……


「っ!」


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