禁断ノ遊ビ
上にいるのは間違いなく雛で、傍にいるのは薺。
きっとまた薺は異常な事をするに違いない。
そう決めつけたと同時に、僕は二階へと続く階段を探す為に走り出した。
視線を四方八方にさ迷わせ、探す。だが、無いない無い。何処にもない。
既に頭に冷静な判断をする機能はなく闇雲に駆け抜けるだけ。足がどんどん加速していく。
一刻も早く雛の元に。と思い出すのは雛の腕を吊っていた白い布と、薺が持つ人形。
何をするのか分からない為に予測など不能。
そして、何処に出るのかも。
「廊下、走っちゃ駄目だよ」