禁断ノ遊ビ
柊様は此方を見る事なく両の手の内にある髪を見つめて言った。
「今日は椿の話でもしようか」
「椿く……?」
思いもしなかった言葉に、提案にポカンと口を開ける。
今現在椿くんがどうなっているのか知るには絶好のチャンス。
だけど、逆を言えばどうして彼の話なのか。
もしかすると理由は無いのかもしれないけど。
「そう、椿の話。好きでしょ?椿」
パッと花が咲いたような笑顔で言ってくるも、私はそれを否定する。しようとした。
「私と椿くんはそんな゛ぇぐっ!?」
なのに、驚くべき早さで口に入ってきた異物。
開いた口が閉じるのもお構い無し、やはりこの人には痛覚がない。心もない。