禁断ノ遊ビ
否定をするまでずっと私の髪も柊様自身の髪も離さなかった。ならばそのまま突っ込んできた手には髪の束があるのは考えるまでもなかった。
そのせいで、空気を通る管がか細くなる。次第に足りなくもなってくる。命が足りなくなってくる。
「う……ぇっ、ぐ……っ」
えずきがより酷い物になったとき、ズルリと口内から異物が抜け落ちた。
窒息する一歩手前。
「ああ……危うく殺しちゃう所だった。駄目だなぁ、感情的になっちゃ」
「ゴホッ……げっ……ぇっ」
見た目なんて気にする余裕もなく自らの口に手を入れ、残った白い髪を取り出すと白が銀色に変わる。
一頻り咳き込んだ後、私は問い掛けた。問い掛けなければ感情の行き場がなかった。