禁断ノ遊ビ
絶望したのか体が辛いのか分からなくなった。
「薺はここにずっと住んでるから掟と称されて隔離された病人をずっと見てきたよ」
「どう……なって……」
「最期はね、四肢も裂かれるような痛みなんだって、そして血を吐いて死ぬの」
想像して、ゾクリと体が震える。
想像する。自分が苦しみもがき死ぬ姿を。
叫びたかった。泣きたかった。でも叫べなかった。泣けなかった。感情に体がついていかない。
遂に柊様は髪を透き終え、櫛を置いた。
次に持ち出したのは赤いリボン。
「そうなるまえに、最後に三人で遊ぼうと思って」
同時に持ち出されたのは、そんな言葉。
「鬼ごっこ、しよう?」
また、始まりを告げられる。