禁断ノ遊ビ


さて、薺は一人になりました。この家には沢山の禁忌を犯した人達が居ましたが一人です。

肉親と呼べるのは母と父から聞かされていた雛と椿のみ。

寂しくなった薺は会いたくなりました。会いたくなった薺は禁忌を犯した人を連れてきた村人に頼みました。会いたいと。

けれど、聞いてくれません。

じゃあどうしますか?


「じゃあどうしますか?」


話の途中で僕に質問を投げ掛けて来た。どうもこうも……


「村の人達全員が僕らに嘘を吐いていたんだ。教えてくれなかったんだ。分かる筈もない」

「ふふっ。答えは簡単。今、ここで薺が自由に出来ているのが答え。最大の禁忌を犯したんだよ」


“その人を殺したんだよ”

まだ、話は終わらない。



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