涙はきっと
部屋のベットに、僕は寝転んだ。

「旬!花火綺麗だねぇ」

なぜか分からないけど、僕の隣には笑美がいた。
そして、花火が上がっていた。

「旬。サヨナラ。」
笑美は急に、どこかへ行こうとした。

「待て。待てよ。」
僕は、笑美の手をつかんだ。

「今までありがとう。幸せだったよ。」

笑美は僕の手を振り払って、行ってしまった。


ドンッ

「痛てててぇ。あっ?なんだ夢か…」

僕はベッドから落ちていた。

時計を見ると、もう朝だった。

部屋を出ると、ドアの前に晩飯と手紙が置いてあった。

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昨日は、ごめんね。
お母さん、だめだね。

ご飯置いておくからお腹空いてたら
食べてね。
お母さん、急に仕事入って、また、
1週間帰れないの。
ごめんけど、隣のおばさんの家に
お世話になってね。


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