涙はきっと
仕事を終えて、帰り道…

みんな幸せだなぁ。いいな。

笑美は今、何してるんだろ。

笑美?

聞こえるなら、こっちを向いて笑って。

そんな風に思った自分が情けなくて…

悔しかった…


あー。自分の指を見ると、ペアリング…

今じゃもう、ただのリングになった。

海に落ちてた、笑美のリング…

まだ僕が持っていた。もう捨てた方が、いいかな。

神さま…もし、願いを叶えてくけるなら、

僕は、こう願う…

「ズット笑美に恋さしてください。」

そう思ってた。でも、そんな願い、神さまに頼まなくても叶えれる。

ただ、笑美にズット恋していればいいのだから。

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