涙はきっと
そして、学校―

「おはよっ笑美!誕生日おめでとう」

僕は、ペアリングを渡した。僕も小指につけていた。

「え?ありがとう。あけてもいい?」

「うん」

笑美は上手に箱を開けた。

「なにこれ?ペア・・・リン・・・グ??」

「うん。」

「え?どうして?あたしたちって友達じゃぁ」

「じゃあ言うね。笑美のこと愛してる。付き合って下さい。」

僕は勇気を出して言った。

「旬…やっと、やっと私のとこに来てくれた…待ってたんだよぉ。
私も、旬のこと好きだよ。大大大好き。」

「ありがとう。笑美」

「うん。ありがとう。旬…」

「うん。俺はさ、何処にも行かないから。ずっと笑美の側にいるから」

「うん…」
< 20 / 143 >

この作品をシェア

pagetop