涙はきっと
―放課後―

僕は屋上に行った。

「よくきたね。すげーよ。でもね、ボコられて泣くのは、おめぇだから。」

そういう佐々野。

「あ?てめぇだよ。人の男取りあがってよ。ざけんじゃねー。ボコられて泣くのは、てめぇだよ。」

変わり果てた姿で、笑美が言った。

二人は、けりあい、殴り合い、でいっぱいいっぱいだった。

「まだまだ」

「死ね」

そんな言葉が屋上を埋め尽くした。
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