涙はきっと
―昼休み―

「旬?ちょっといいかな?」

絵理から僕は呼びされた。

「何?」

「笑美と別れたの?」

「多分…」

「ねぇ、私さ旬のことが前から好きだったの…リョウからナンパされたときから…でも、笑美が旬に一目ボレした。って聞いたから…私言えなくて…ずっとリョウと付き合ってたの…お願い。私を彼女にして…」

僕は、呆然とした。
どうして?
リョウの気持ちはどうなる?
笑美は、どうなる?

そう考えている時、教室のドアからリョウが出てきた。

「やっぱりな。そういう関係だったのか。旬のこと信用してたのに、裏切るんだぁ!
人の女に告られて良い気になってんじゃねーよ」

そう言ってリョウは、教室を出て行った。
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