涙はきっと
―海についた―

「冬の海って寒いだけかと思ってたけど、綺麗だね。」

笑美も僕も、少しだけはしゃいだ。

「なぁ笑美。」

「何?」

「俺と、笑美が永遠に一緒なんて誰にも分かんない、結婚するかとかも分かんねー。
でもな、1つだけ分かることんがあるんだ。なんだか分かるか?」

「何?」

「ただ今は、一緒にいて、笑美のことが好き。ってこと。でも俺は自身あるんだ。
ずっと笑美と一緒にいれるってこと、ずっと笑美を好きでいられる。って自身あるんだ。」

「私も自身あるよ。旬と初めて逢ったときから思ってることがあるの。
この恋だけは、切ない。っていうだけで終わらせたくない。って」

僕も同じ気持ち。

"この恋だけは、切ないだけで終わらせたくない"

そう思っていた。

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