涙はきっと
僕と、笑美は病院の外に出た。

「笑美…大丈夫か?」

「市川君…がひいた。って…まだ高校生でしょ。どうせ、でたらめな運転して、
亜里沙ちゃんひいたんだよ…市川君許せない…一生捕まってればいいんだよ。」

「もし、警察があいつを許しても、俺はあいつを許さない。亜里沙を、でたらめな運転でひいたこと。笑美にひどいことしたこと…俺は、絶対許さない。」

「私のことは、もういいの。私が市川を許さないから。旬は何も言わないで。
私のことで何にも言わないでよ。この問題は、私と市川の問題なの」

「でも、お前苦しんでただろ。」

「うざいんだよ!!かかわんじゃねーよ。私の問題なんだよ!アンタは亜里沙ちゃんのことで市川に言いな。私のことは言わないで。」

「笑美?」

「亜里沙ちゃんを守ってあげな。亜里沙ちゃん、旬の妹でしょ?とてもいい妹だったじゃん。私も亜里沙ちゃん大好きだったよ。だから、これで市川を許しちゃいけないんだよ。私のことには関わらないで。」

そう言って笑美は走って行った。
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