涙はきっと
風呂からあがると、もう夕食が出来ていた。

「旬!!早く食べなさい。お母さん忙しいんだから。
亜里沙が死んで、お金に困るようになったわぁ。
亜里沙のお葬式とか、お墓とか、いろんなお金使っちゃった。」

おふくろは、ため息をつきながらそう言った。

「いいかげんにしろよ。」

僕は小さな声でそう言った。

「え?なんだって?」

「だから、いいかげんにしろ!っつってんだよ。
亜里沙、お前の子供だろぅが!
金のことでうだうだ言うな!!」

僕は大きな声をあげてそう言った。

「親に、お前だって?なんだお前は!!」

おふくろは、僕の顔をビンタした。

「痛てぇ。何にも言うことなくなったら、そうやって叩くのか。」

僕はそう言って、自分の部屋に言った。
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