IMITATION LOVELESS -Remember-


乾いた発砲音が空に響き渡る。


「………優夜…刹那……貴様ら…」


要はその場に崩れ落ちた。

要が谺を撃つ前に 優夜と刹那が要に向かって発砲したのだ。

優夜の弾が要の右肩を撃ち抜き、刹那の弾が要の左足を撃ち抜いた。


「もう……止めてよ、おじ様…」

「これ以上……酷いことをしないでくれ…」


優夜と刹那は背中を合わせて苦痛と悲痛が入り交じった表情で 要に銃口を向けている。

要は駆け寄ってきた黒スーツに支えられながら立ち上がる。


「優夜、刹那…どうして…」

「俺…もともと おじ様嫌いだし」


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