IMITATION LOVELESS -Remember-


優夜は刹那の背中に隠れながら舌を出す。

それを見た刹那は困ったように微笑んだ。


「仮にも…アンタはおじ様だ…。 命は取らない…だから、二度と 俺達に関わらないで欲しい、」


刹那の真剣な眼差しと声に要は涙を流した。


「全く……ただの道具だと思ってた甥が……こんなに逞しくなるなんて…」


要は悲しげに微笑むと、優夜と刹那を見つめながら呟いた。


「どうやら、道具という言い訳をつけてまで…二人を大切にしていたみたいだな………、この私が…」


要は黒スーツに合図をすると背中を見せて歩いていく。


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