IMITATION LOVELESS -Remember-


「優夜ばかり相手にすると…拗ねるぞ?」

「ちょっ…刹那………ゃ…、」


刹那は憐の耳元に唇を押し付けながら吐息混じりに囁いた。

それと同時に憐の腹部を撫で回す。


「ふにゃ……らめぇ……」

「呂律が回らないくらい……」
「気持ち良かったのか…?」


「や・め・ろ・!」


―ガン


「いっ!?」
「っ!!?」


谺は刀の峰で優夜と刹那の頭を殴り付ける。

二人が谺を見上げる。
そして 硬直する。


谺の瞳は涙で潤み、微かに赤くなっていた。
その赤みは谺の綺麗な瞳に馴染んでいた。


< 173 / 184 >

この作品をシェア

pagetop