IMITATION LOVELESS -Remember-
「優夜ばかり相手にすると…拗ねるぞ?」
「ちょっ…刹那………ゃ…、」
刹那は憐の耳元に唇を押し付けながら吐息混じりに囁いた。
それと同時に憐の腹部を撫で回す。
「ふにゃ……らめぇ……」
「呂律が回らないくらい……」
「気持ち良かったのか…?」
「や・め・ろ・!」
―ガン
「いっ!?」
「っ!!?」
谺は刀の峰で優夜と刹那の頭を殴り付ける。
二人が谺を見上げる。
そして 硬直する。
谺の瞳は涙で潤み、微かに赤くなっていた。
その赤みは谺の綺麗な瞳に馴染んでいた。