IMITATION LOVELESS -Remember-


憐は誓いを立てるように瞼を閉じた。


「隙あり…」

「あ…」


優夜が憐の唇に自分の唇を重ねた。


「…なら、俺も頂くとしよう」

「ん…」


刹那は優夜が憐から離れたのを見計らい、憐に優しい口付けをする。


憐は満足げな顔で笑う優夜と刹那を見て、一瞬 呆気にとられてしまった。


しかし 直ぐに笑った。

優夜と刹那が大好きな、あの 儚い笑顔で……。


「優夜…、刹那…、
ずっと…一緒だよ…?」


「「はい、お姫様…?」」



< 176 / 184 >

この作品をシェア

pagetop