IMITATION LOVELESS -Remember-
憐は嬉しそうに笑っている。
そんな憐の頭を刹那が撫でる。
「……元気な子が生まれるといいな」
「俺に似て、可愛い子になるよ」
「優夜、悪戯好きの 困ったちゃんの間違いじゃないか?」
「刹那に似たら、ムッツリスケベになるかもね?」
「優夜………」
「二人とも 落ち着いて…」
睨み合う優夜と刹那の間に憐が入る。
困ったように、でも 嬉しそうに笑っていた。
「…まぁ、憐が言うなら」
「しょうがないか……」
「ありがとう」
憐は鮮やかに微笑んだ。