IMITATION LOVELESS -Remember-
昨日の青年の声。
憐は体が震えて動かなくなっている。
「こっち 向きな?」
青年の言葉に憐は恐る恐る 振り返る。
向き直った瞬間、いきなり顎を掴まれ上を向かされる。
辛うじてフードは外れなかったが、憐の瞳にはしっかり映った。
「ゆ…うや? せつ…な?」
「? なんで 俺たちの名前知ってるの…?」
優夜は不思議そうな顔をしてフードに手をかける。
しかし 二年の反射で、フードをとられる前に後に逃げる。
しかし その反応が二人の勘に障った。