IMITATION LOVELESS -Remember-
苦しげに、悲しげに、何よりもどんなものよりも"儚げな笑顔"を二人に見せた。
「「!?」」
優夜と刹那は血の涙を溢す憐を見て目を見開く。
今まで感じたことの無い胸の高鳴り。
まるで、恋に堕ちたかのような気持ちだった。
何かを考えているように悩む二人。
「ぅあ!?」
「っ!?」
突然、優夜と刹那が頭を抱えて苦しみだした。
「い…たい…! 割れ……そう…!!」
「くっ!!」
お互いあまりの痛みにその場で膝をついてもがきだす。
それを見ていた憐は二人の肩に手を触れる。
「二人とも…大丈夫!?」