IMITATION LOVELESS -Remember-
優夜は憐の髪を撫でながら抱き上げた。
憐は優夜に疲れはてた顔で微笑んだ。
「大丈夫…」
憐の笑顔を見た優夜は悪戯っ子の様に歯を見せて笑った。
「……おじ様 憐を俺達にくれませんか?」
「え…?」
「な 何を言うんだ 刹那?」
要は驚いた顔をして刹那を見る。
刹那は憐の髪を撫でながら要のことをまっすぐに見つめた。
「優夜も気に入ったようですし、少し俺達の玩具として 遊ばせてくれませんか?」
刹那の視線に要は目を伏せる。
少しの間沈黙したあと、
「好きにしろ…」
要は優夜と刹那を睨み付けてからその場から消えていった。