IMITATION LOVELESS -Remember-
「【僕の大切なモノを壊したアンタを、僕は絶対に…許さない…―!】」
憐の憎しみが入り交じった言葉に要は手を離してしまう。
「げほっ…」
「くっ……、お前なんか、いつでも殺せるんだ! 今 この場でも!」
要は腰に下げたホルダーから銃を取り出すと憐に向ける。
酸欠で動かない憐は要を睨み付けるしか出来なかった。
要は一瞬だけ怯んだが、直ぐに引き金に指を添える。
そのまま、力強く引き金を引いた。
パンッ!
部屋の中に、乾いた音が響いた。