IMITATION LOVELESS -Remember-


「……な、」

「…っ、」


憐は撃たれると瞼をきつく閉じるが、何も起きないことに疑問を持ち、恐る恐る 瞼を開いた。


「あ……」


目の前には驚きな光景が広がっていた。

要の後ろにいた黒スーツの男達は皆 薙ぎ倒されている。

何よりも驚いたのは、要の首に添えられたナイフと、こめかみに押し付けられている銃口だった。


「…優夜、刹那、 貴様ら……」

「おじ様 俺達の玩具で勝手に遊ばないでくれますか?」


刹那が要の背後から首に添えているナイフを動かしながら、耳元で囁く。


< 53 / 184 >

この作品をシェア

pagetop