IMITATION LOVELESS -Remember-
三人は要の部屋を後にし、廊下を歩いていた。
優夜は刹那の腕の中で未だに震える憐を見たあと、瞼を閉じる。
【大切なモノを…忘れてしまった気がする…―。】
時折、襲いかかる頭痛…。
優夜は不思議に思いつつも 前を向いた。
自分の腕の中で震える憐を見ながら刹那は眉を潜めた。
【俺達の知らない処で何をしているのか…、ずっと…傍に居て欲しい…―。】
『この気持ちは…何?』