IMITATION LOVELESS -Remember-


「憐……?」

「……あ、」


「大丈夫…?」


憐は自分の横に座り込んでしまっている二人を見つめる。

腰を曲げ、少し屈む。

その時、首に下げていたロケットが輝いた。
豪華な装飾が印象的なロケットを見た優夜と刹那は一瞬、寂しげな顔をする。

しかし、途端に頭を抱えて苦しみだす。
髪を振り乱し、発狂しているかのようにもがき苦しむ。


「あぁ…!!」

「っく……ぁ…!」


「優夜! 刹那!」


憐が二人の名前を呼ぶたびに二人の頭痛は激しくなっていった。

優夜は涙すら溢していた。


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