IMITATION LOVELESS -Remember-


憐がロケットを大切そうに握り締めている姿はとても美しく、可愛らしかった。

そして 二人が大好きな儚い笑顔で笑った。

そんな憐を見ていた優夜と刹那の表情は憎しみや妬みの感情に支配されていく。

心の奥底がズキン…と痛んだ二人は黙り込んでしまった。


「……」
「……」

「優夜? 刹那?」


沈黙してしまう二人に憐が首を傾げた。
その時 優夜が右手を憐に差し出してきた。


「そのロケット 見せて…」

「…っ、 だめ、」


憐は遠慮がちな口調でロケットを強く握る。
目を伏せて二人と視線を合わせないようにしている。


「………っち、」

「……くそ…、」


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